梱包ガッチガチ問題

こんばんは。ところで、梱包って大事ですよね。

昨今のインターネット社会、Amazon楽天市場を始めとした通信販売・オンライン販売を利用したことのある方々も多いと思います。いや、むしろ、全く利用したことのない人のほうが少なくなっているかもしれないなとすら思います。かくいう私も先日、諸般の事情により、Amazonで同じ商品を2日続けて1つずつ購入するなど、それなりにお世話になっています。

買い物難民・買い物弱者などという言葉もささやかれる中、ケースによっては送料もかかるとは言え、自宅に届けてもらえる販売形態というのは、やはり利用しない手はありません。田舎だと近所に小売店のないケースも多く、高齢者も簡単に使えるシステムの普及が進めばいいなあとも思います。

脱線しました。今回はそういう話ではありません。

みなさんにお伝えしたいのは、タイトルの通り、梱包ガッチガチ問題です。

とにかくガチガチであった

先述のように、私は2日続けてAmazonでほぼ同じ商品を購入しました。

それが、こういうものです。

 

室内用 杖

 

我が家のシニア用にちょっと調べてみたら、「おっ、2000円くらいで買えるんだ〜」となって、スピーディーに購入しました。

…とまあ、それはさておき、買ったわけです。こういうのを。

通販というのは大したもので、関東近郊であれば注文すればだいたい次の日には届くわけです。文明すごい。

そういうわけで届いた当日、開封をしました。しますよね、開封。みなさんもしたことがあるんじゃないでしょうか。開封。

細長い段ボール箱で届くのかと思ったら、バカでかい段ボールで届きました。それでいて中身は杖なのでとても軽く、ちょっとおもしろかったです。

箱を開封すると、紙製の緩衝材の中から、杖が出てくるわけです。そしてここが本題なのですが、これがなかなかの曲者でした。

 

プチプチのグルグルにベタベタがギチギチにグルグルです。プチプチのグルグルにベタベタがギチギチにグルグルでした。

 

…わかりやすく言うと、まず、杖にはしっかりと気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)が巻かれていました。上から下までしっかりと。文句なしの梱包です。

そしてその上から、梱包用透明テープがふんだんに使用されていました。気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)が剥がれてしまわないように、びっちりと、しっかりとです。折り重なる部分に隙間が生じない、最高の梱包です。

輸送途中で商品に傷が付くことは絶対にないと言い張れるくらい、パワフルな梱包でした。安全に輸送していただき、ありがとうございます。

 

…しかし、ここまで来ると、素手では取れない!

全体に渡ってとにかくガッチガチであるが故に、素手で彼の武装を解除するのは不可能でした。

「じゃあハサミ使えばいいじゃんw」と思ったそこのアナタ!!!!!!それこそが梱包ガッチガチ問題の本質なのです!!!!!

 

取り乱しました。

そう、そのガッチガチの梱包を解くためには、ハサミやカッターが必要になります。「あると便利」などというレベルではなく、必須です。それくらいに梱包がガッチガチでした。

もちろん、梱包が重要なことはわかります。私もアルバイトをしていた頃は、気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)を使い、商品の箱詰めをしたりもしました。商品に傷が付いたら、まして壊れでもしたら、それこそ一大事です。ただ、「輸送時の衝撃で壊れないように」を大きく逸脱すると、開封の際に悲劇が起こる可能性が生まれ、トータルで見ると、商品に傷が付くリスクというのはむしろ大きくなっているのではないかと思えるのです。傷が付くリスク、そう、それは、刃物の使用です。

刃物って危ないよね

素手では全くどうにもならない梱包を解くために、私もハサミを使いました。その際に思ったのです。「相手方の気づかいの影響で、むしろ商品の周りを鋭利な刃物が飛び交う結果になっている…?」と。梱包がしっかりしているせいで、傷リスクが高まる。これは本末転倒です。もちろん、商品到着前に傷が付けばそれは出品業者や配送業者の責任、受け取って開封の際に傷を付けてしまえば、それは客であるわれわれの責任です。であるが故に、開封の際に刃物を使わなくてはならないようなガッチガチの梱包に、戸惑いを覚えるわけです。相手方の過失で傷が付くリスクが小さくなる代わりに、こちらの過失で傷が付くリスクが大きくなるのです。そう、これこそが、梱包ガッチガチ問題。

 

まあ、長々と書きはしましたが、何が言いたいかというとつまり、「素手で剥がせないほどガチガチにしなくてもいいんじゃないの」という、それだけのことです。頑丈に巻き付けられた気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)を剥がす際に自分で使ったハサミやカッターでものを傷付けてしまったら、その悲しみはやり場のないものになります。「業者のみなさんは悪くない…悪いのは…自分…」と、打ちひしがれることでしょう。そういうわけで、贅沢なお願いだというのは重々承知ながらも、メーカーさんか出品者さんかはわかりませんが、「ここまでガッチガチに梱包しなくても輸送には耐えられるよな…」というのを、ちょっとだけでも意識してくれないかなーという、そういうお願いでした。

 

ちなみに、2日続けて買ったというのは、買う→翌日届く→がんばって開封→親戚が来る→「おっ、うちのじいさんにもこういうのがあるといいなあ」→「じゃあこれ新品だから持って行っていいよどうせきょう頼めば明日また届くし」 というスムーズな流れの賜物です。そして私は2日続けてガッチガチの梱包と戦い、「そうだ、記事を書こう!」と思い至りました。

ガッチガチの梱包に心を動かされる日が来るとは思いませんでした。